Virginia by Helga Isager

Virginia by Helga Isager

今日は、パールを繋いだような模様のハイネックプルオーバーをデザインしてくれたHelgaさんにインタビューしています。編み物を始めたきっかけについてもお話してくれています。 

amirisu: このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Helga: スティーブン・ダルドリー監督の作品『巡り会う時間たち』(2002年)でニコール・キッドマン演じるヴァージニア・ウルフの、ゆったりとしたシルエットのアースカラーの衣装にインスパイアされました。

amirisu: もう1枚編むとしたら何色で編みますか?
Helga: ライトブルーのIsager MerilinとSilk Mohair、すべり目模様の部分はアイボリーのJensen Yarnを使って同じセーターを編んでみたところです。この色の組み合わせも大好きです。1950年代の写真の中で祖母が着ていたセーターを思い出します。


amirisu: 編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Helga: 1990年代初めに、編み物に対する本当の興味が湧き上がりました。私はその頃高校生で、ファッションにとっても興味があったものの、おしゃれなスポットがある街から遠く離れた田舎に住んでいました。当時はグランジ・ファッションの時代で、ランウェイはオーバーサイズの手編みのセーターで溢れていたんです。母もニットウェアのデザイナーだったので、少し手助けしてもらいながら私も自分のセーターを編み始め、それはごく自然な流れでした。その時はセーターを編む過程は全く楽しんでいなかったのですが、どうしてもセーターが着たかったのでなんとかやり遂げました。母の足跡をたどり編み物を自分の生活にしたいのだと気づいたのは2005年になってからでした。今では母と私はイサガー社でともにオーナーを務めており、これ以上幸せなワークライフは望めません。

 

amirisu:好きな映画のジャンルはなんですか?
Helga: ヒューマンドラマが大好きですが、低予算で作られたインディーズ映画も好きです。夫がドキュメンタリー映画を作っているので、ドキュメンタリーもたくさん観ます。

amirisu: 普段の生活では、いつどこで編み物をすることが多いですか?
Helga: デザインを考える場合は、たくさんのスワッチを編むこともしっかり集中することも必要なので、日中の仕事時間に編むことが多いです。
コペンハーゲンの家から、会社が位置するユトランド半島北部にあるもう一つの家に向かう電車の中で編むのも大好きです。6時間かかるのですが、セーターの袖を片方、もしくは両方編み上げられます。

Helgaさん、ありがとうございました。

ブログに戻る