Nigella by Kate Gagnon Osborn
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今日ご紹介するのはKelbourne WoolensのKateさんがKelbourne Woolens Andorraでデザインしてくれたショールです。セクションごとに模様が次々と変わって、飽きることなく編める一枚です。
amirisu: このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Kate: ショールに使うステッチを考えるとき、イメージボードにあった布の画像を参考にしました。Hanne Friisの作品に見られるシャーリングや重ねる布地が大好きで、重なった織物のイメージを編み物で表現できるか試してみようと思いました。試し編みをする時に、既存のレースパターンを使ってちょっとした工夫や変化をさせるのが好きです。レースのスケールを変更したり、リピートの目数を変えたりします。
ショールの縁のパターンは、アーティストHanne Friisの「The Layers」のクローズアップ画像にインスピレーションを得ました。ショール全体のスケールに合わせるために既存のレースパターンを小さくし、リピートを短くして仕上げました。
amirisu: 編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Kate: 6歳か7歳くらいの時に母方のおばあちゃんが教えてくれました。それから大学出るまでにたまに編み物をしましたが、日常的に編むようになったのはバーモント州で暮らした時、またコロラド州に住んで編み物サークルに入っていた時です。2004年から2005年の頃でしたので、まだオンライン上で編み物について交流できる場は少なく、私たちのサークルはとても仲良くなりました。
大学院に進学するためにペンシルバニア州のフィラデルフィア市に引っ越しましたが、近くの毛糸屋でアルバイトを始め、そこでKelbourne Woolensを一緒に立ち上げるパートナーとなるCourtneyに出会いました。今は編み物、手織り、または裁縫を毎日していますので、私の人生の大事な一部です。
Kate: 最初の数ヶ月はさすがに大変でした。私の夫も自営業ですので、最初のロックダウンの時に、学校も保育園も休みになって家族4人が家の中に閉じ込まれることになってしまいました。9歳の娘にホームスクーリングをさせ、そして4歳の娘を楽しませながら、それぞれの仕事を続けるのは大変でした。
幸運なことに裏庭があるので、家族で最初にやったのは小さな野菜とハーブの菜園を作ることでした。今の家に引っ越して以来、ずっとやりたかったことです。今年は菜園をレベルアップさせ、ブルーベリーとブラックベリーを植えました。娘たちはいろいろな植物が育っていくのを見て楽しんでいます。
娘たちは元々仲は悪くはなかったのですが、年が離れていますのでロックダウン前はそこまで親密というわけではありませんでした。ですが、今では一緒に遊ぶのが本当に大好きなようで、2人にしかわからない合言葉も持ったり、お人形やレゴで遊んでいます。
もうひとつ感謝していることは、17歳と13歳の2匹の犬とたくさんの時間を一緒に過ごせたことです。この一年特に17歳のロリーの老いる姿を見て切ない気持ちにもなりますが、普段より一緒に時間が過ごせて本当によかったです。
Kateさん、ありがとうございました。