今回はTeti Lutsakさんにお話を伺いました。デザインしてくれたのは上品なDickey、Lisianthus。軽くて首元が暖かく、とても便利なアイテムです。実はフロントのフリルの下には繊細な模様が入っていて、フリルなしでもかわいいんです。
Tetiさんが編み物を始めた経緯も興味深いですよ。
amirisu: このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Teti: 繊細でありながらとても建築的な刺繍が施された、フリルや高い襟のあるフランスのブラウスからインスピレーションを得ました。amirisuにデザイン案を提出する数週間前にパリを訪れた際に、ガリエラ美術館へ行きました。そこは3世紀にわたる衣服が展示されているファッションの美術館で、私は何時間も過ごしました。その美術館とパリのシックな雰囲気からインスピレーションを受けたのだと思います。
amirisu: デザインの過程で、どんな苦労や工夫がありましたか?
Teti: 一番難しかったのは、変なところで膨らんだり丸まったりしないように、首と肩のシェイプとフィット感を正しく作り出すことでした。そこさえクリアしてしまえば、後はとても簡単ですぐに編めます。
とても軽くて暖かくて、Fingerinの糸で編んだ二重のタートルネックが大好きなんです。そして、フロントの小さなフリルはとっても可愛いです。
amirisu: もう一枚編むとしたら何色で編みますか?
Teti: オートミールや、明るく暖かい秋の日を想像したときに思いつく全ての色で編みたいです!
幸い、Le Petit Lambswoolは美しい色がたくさん揃っていますね。
amirisu: 編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Teti: 博士課程の学生としての日常から逃れるために、編み物を始めました。その頃は、夜や週末に編んでいました。他の人が編んでいるものを見ながら学び、恐る恐る新しいものをキャストオンしていました。日中に従わなければならない研究室の厳しい規律に対する反抗として編み物をしていたので、パターン通りに編むことは避けていました。そういうわけで、私はデザイナーになりました。
amirisu: 好きな美術館や芸術作品はありますか?簡単に紹介してください。
Teti: 全ての民俗学博物館。つまり、私が世界のどこにいようと関係なく、あらゆる民俗学博物館が好きなんです。特に、伝統的な衣服のセクションが好きです。裁断や刺繍の技術、全てのパターンや要素について何時間もかけてじっくり見ます。
また、私自身のウクライナの伝統からも多くのインスピレーションを受けています。
そしてもちろん自然からも!自然界ではいつも不思議なことが起きているので、それに気がついて自分の行動に反映させることが大切です。今の私にとって、それは編み物のパターンをデザインすることです。
Tetiさん、ありがとうございました。