Hyphae by Bristol Ivy

Hyphae by Bristol Ivy

今日ご紹介するのは今号で一番編みごたえがあるHyphae。全面にケーブル模様を配置するために、ものすごい計算をしたに違いありません。Bristol Ivyさんにお話を聞いていきましょう。


amirisu:  このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Bristol: 全面がケーブル編みのセーターは、クラシックできちんとしていると同時に、お気に入りの着心地の良いスウェットのようでもあって、なんだか特別なものに感じます。

ケーブルの大きさを色々と変えて遊んでみるのが大好きなんです。Hyphaeでは、模様の幅と段数を変えることで、一つのケーブル模様から2つのステッチを作り出しています。シンプルですが、繰り返されるモチーフが全体を美しく見せてくれます。

また、ネックやアームホールを作る時にケーブル編みを続けるのは大変ですよね。途中でリブ編みに移行することで、編みやすく、肩がかさばらないようにしました。素敵なショールカラーが嫌いな人はいないでしょう?


amirisu:  デザインの過程で、どんな苦労や工夫がありましたか?
Bristol: ケーブル模様とリブ模様のゲージの切り替えはとても複雑な計算でした!いつも、できる限り多くのニッターにフィットするセーターになるよう多くのサイズ展開を作りたいと考えています。しかし、今回のように大きい模様の繰り返しがあり、二つの模様の間に大きなゲージの差がある場合、誰にでも合うパターンを書くためには多くの工夫が必要でした!

amirisu:  もう一枚編むとしたら何色で編みますか?
Bristol: 深いモスグリーン、オリーブがかったボトルグリーンで編みたいです。

amirisu:  編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Bristol: 小さい頃に母に教わりましたが、本格的に編むようになったのは17歳の時です。なんとなくですが、瞑想のような繰り返しの作業と無限の可能性の組み合わせは、私の性格にぴったりだったんです。

最初からパターンなしで編み物を始め、12年前の2010年に最初のパターンを発売しました。(もうそんなに経ったなんて!)

それ以降、編み物は素晴らしいインスピレーションの源であり続けています。編み物は、右脳の創造性と左脳のロジックの完璧なコンビネーションで、私はその両方の可能性を押し広げることが大好きです。


amirisu:  好きな美術館や芸術作品はありますか?簡単に紹介してください。
Bristol: 数年前にジョージア・オキーフの展示会に行き、彼女の手作りの洋服と絵画の両方を見ることができました。彼女の作品はずっと好きでしたが、繊細な筆さばきに絵画と手縫いのピンタックの作品が並んでいるのを見て涙が出ました。手芸や裁縫は単なる女性の仕事として軽視されることが多いので、美術品と一緒に展示されているのを見ると本当に嬉しくなります。

 

Bristolさん、ありがとうございました!

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