今号はちょっと気合いを入れて、掲載作品やデザイナーの方々を紹介していきたいと思います。第1弾は、Preble。リリースの1週間前まで表紙にする予定だった、レイラのデザインした帽子です。
表紙候補だった写真はこれ。 古い雑誌風にしたのでちょっとした。でも、春らしい方を取りました。 |
今回建築写真を並べたイメージボードを元にデザインしてもらった帽子がこれ。
どうやって生まれたのでしょう?
レイラ:今住んでいるメイン州ポートランドの中心市街地、美しいレンガ造りの建物が沢山あるの。特に、毎日通勤途中に目に入るこの建物に刺激を受けたわ(このリンクから1900年代初めごろの様子が見れます)。
建物の外壁を思い起こさせる、リブのデザイン。上手く表現されていると思います。
でも他の糸で編んだらどうなるかしら?と聞いたところ、
「Shelterの糸の質感がこの模様にはピッタリだとおもうのだけど、Loftでもいいわね。実は最初はLoftで編もうかと思ってスワッチを編んでみたの。ゴム編みとケーブルのバランスがどんな感じになるのかと思って。結果とてもデリケートな編み地に。これも結講気に入っているわ。」とのこと。
他の色で編むとしたら、おススメはもちろんレンガ色だそう。Wool Socksという色がお気に入りなんだけど、それほど注目を浴びていない色で残念なのだとか。
ロフトのスワッチ | シェルターのスワッチ |
もしデザインに変更を加えるとしたら、彼女なりのアイデアを聞いてみました。
レイラ:自分自身が緩みのある帽子が好きなので、デザインする帽子の殆どは少し長さに余裕があるの。Prebleについても、もう少しピッタリした帽子が好みであれば、メインチャートの段1〜14を省略し、長さを4.5cm縮めるといいと思う。これによって、全体の長さが18.5cmになるわ。
Loftで編んでみたり、レンガ色で編んでみたり、というアイデア。ピッタリした帽子なら男性用にもいい感じ。
色々なアイデアを貰いました!
最後に、Leilaに編み物について訊いてみました。
最近編み物的にはどんな気分?凝っている編みかたとかある?
レイラ:毎晩できる限り編むようにはしているんだけど、皮肉なことに毛糸メーカーに務める前よりも編める時間が少ないわね(笑)。他のニッターのみんなと同様、私もドラマの1シーズン分を一気見するのが好き。ソファーに釘付けになっている間に随分編み物が捗るのよ。
デザインに関しては、アイデアが湧くに任せているところがあって、いつまでに何を仕上げようといったルールには従わないようにしているの。その方が創造性が刺激されるし。そして、いつもショールに戻ってくる気がしている。様々な理由から、ショールを編むのが一番好きなのね。飽きることはないと思うわ。次はセーターをデザインしようと思っているけどね!
最新のデザイン、Florin Triangleショールを身につけるレイラ。ステキ! |