今回は、フランスに暮らすOrlane Succheさんのインタビューです。Cléoはヨークに並ぶ幾何学模様の編み込みが可愛いセーター。人によって何の模様に見えるか変わると思いますが、Orlaneさんは何からインスピレーションを得たのでしょうか?
amirisu: このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Orlane: アグネス・ヴァルダ監督の『5時から7時までのクレオ』(1962年)からインスピレーションを得ました。ヨークのモチーフは、コリーヌ・マルシャンが演じるクレオが帽子を買うためにお店に行くシーンから思いつきました。クレオはそこでネックレスも試着するのですが、この写真をよく見てみると、そのネックレスはアグネス・ヴァルダ本人のものみたいなんです。
amirisu: もう1枚編むとしたら何色で編みますか?
Orlane: Lichen and LaceのRustic Heather Sportの色合いは本当にきれいです。Snowをメインカラーにし、BeetやGinger、Sportをヨークに使うと素敵だと思います。
amirisu: 好きな映画のジャンルはなんですか?
Orlane: 色々なジャンルの映画が好きですが、私たちを旅に連れて行ってくれるようなもの、社会の現実をいつもと違った視点から見られるもの、遠くの景色を発見できるようなものが特に好きです。込み入ったストーリーや娯楽性よりも、私にとっては映像の美しさや歴史の奥深さがもっと重要です。子供たちが日本のアニメが大好きなので、日本のアニメもよく観ます。マジカルで神秘的な部分が好きですね。現代の監督の中では、ケリー·ライカートやセリーヌ·シアマ、河瀨直美の作品がお気に入りです。
amirisu: 普段の生活では、いつどこで編み物をすることが多いですか?
Orlane: お昼にラジオを聴きながら編んだり、夜に映画やドラマを観ながら編んだり、たいていは家で編みます。特別なことは何もないですよ!電車や車で編むのも好きですが、出かける回数も減ったので最近は滅多にありません。
Orlaneさん、ありがとうございました。